宮城県立山元支援学校ホームページをご覧いただき、ありがとうございます。
本校は宮城県の最南端に位置し、西には阿武隈山地が連なり、東には太平洋を望む山元町にある病弱及び知的障害教育の併置校です。学校のすぐ隣には、独立行政法人国立病院機構宮城病院があります。
本校の歴史は古く昭和31年に国立療養所宮城病院で起居を共にしていた大人の患者の一人が先生となり小学生4名の生活・学習の指導をしたのが始まりです。それ以来、本校の建学の精神は「師弟和熟」とされております。その後、山元町立山下小学校と山元町立山下中学校の分教室、県立西多賀養護学校山元分校を経て、昭和53年宮城県立山元養護学校として開校いたしました。平成21年4月に校名を宮城県立山元支援学校に変更し、現在に至っております。
山元支援学校は、教育目標を「児童生徒一人一人の生命への畏敬の精神に基づき、個々の障害の状態及び能力や適性に応じて心身の調和的発達を助長し、健康で心豊かな児童生徒の育成に努める。」と掲げ、【元気に】【仲良く】【一歩ずつ】を校訓にし、全職員がその実現に向け教育活動に取り組んでおります。
山元支援学校はこの春、小学部4名、中学部2名、高等部7名の新入生を迎え、全校児童生徒51人でスタートしました。児童生徒は、ひまわり教室(知的障害教育)とあすなろ教室(病弱教育)の2つの教育課程に分かれ、将来の自立と社会参加に向け、生き生きと学習活動に取り組んでおります。
本校が位置する山元町は13年前の東日本大震災で大きな被害を受けました。当時小学部に入学した児童の世代も、もはや在籍しておりませんが、震災を風化させることなく防災教育にも力を入れております。また、支援を必要とする児童生徒に対するセンター的機能を果たすなどして、共生社会の実現や町の復興にも微力ながら取り組んでおります。
これまでは、新型コロナウイルス感染症の影響のため、従来の学習活動と同じようにいかないことも多くありましたが、5類に引き下げられたことをきっかけに、これからは感染症の動向に注視しつつ、児童生徒の命と健康を守ることを最優先に、安心で安全な環境を担保しながら、積極的に児童生徒の教育活動を進めてまいります。
山元支援学校の児童生徒が豊かで健やかに成長していけるよう、教職員一同、保護者や病院スタッフの皆様、地域の皆様、関係機関の皆様、そして当ホームページを御覧の皆様に、本校教育活動への御理解と御支援を賜りますようお願い申し上げます。【元気に】【仲良く】【一歩ずつ】の山元支援学校をよろしくお願いいたします。
令和6年4月
宮城県立山元支援学校長 山内 民