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18.大谷選手のグラブから一年 ~LA火災を気遣い関係者に感謝する声明~

 校長室から第18号です。明日で一月は最後です。立春も近いのですが、気温は6度ほどと、まだまだ寒い日が続いています。それでも学校近くの畦道に蕗の薹を見つけたりと、春が近づいているのかもしれません。お陰様で我が山元支援は児童生徒も職員も毎日元気に学んでおります。

 

 ちょうど一年ほど前、岩手県出身の米国大リーガー、大谷翔平選手から日本全国の各小学校に野球グラブがプレゼントされました。もちろん我が山元支援にもグラブが届き、小学部の児童にお披露目しました。低学年・高学年、左・右の子どもにあったもので、グラブで遊んだようです。アメリカンリーグ本塁打王として二度目の最優秀選手賞を受賞し、エンジェルスからドジャースに移籍した直後でした。  

 

 あれから一年、大谷選手は本塁打王に加え、打点王等打撃7部門でトップに立ち、ナショナルリーグ最優秀選手賞を受賞しました。1月26日ニューヨークでの受賞記念式典には地元ロサンジェルス火災被害のため出席できず、ビデオでのメッセージとなりました。火災で家族をはじめ大切な人を失った人へのお悔やみ、消火作業にあたった勇気ある関係者への敬意、自分を支えてくれた家族や球団関係者、ファンへの感謝の英語による声明は大きな感動を与えてくれました。

 

「真のチャンピオンからの心のこもった行為」「これが私たちのMVP」「愛すべきプロアスリート」「涙を流さずにはいられない」「ショウヘイが英語でスピーチをしたのはとても勇気のあることだった」「素晴らしいスピーチ、英語も素晴らしい」と米国ファンはうれしそうでした。本当に素晴らしい選手です。子どもたちには無限の可能性があること、諦めてはいけないことをあらためて示してくれました。

 

 来週3日(月)は、ひまわり教室小学部で豆まきが予定されています。「鬼は外、福は内」が一般的ですが、京都には「鬼は内、福は外」、群馬には「鬼は内、福は内」といったかけ声の地域もあるそうです。この日は豆まきで児童生徒と先生方の健康と幸福を願う日にしたいと思います。さて今年はどんな鬼が現れるか。

 

 寒い日が続いていますが、高等部入試合格発表での中学部生徒のうれしそうな顔、採用通知書をもらって報告に来てくれた高等部生徒の、はにかんだような笑顔を見ていると心が暖かくなります。一月は一気に過ぎましたが、今年は28日で昨年より一日少ない二月で「逃げるような」はやさで進むと言われますので、一日一日を大切に児童生徒、職員と元気に学び続けたいと思います。

令和7年1月30日 山内