2024年6月の記事一覧
5.校外に出かけています~山元、亘理、蔵王、白石、角田、仙台~
校長室だより第5号です。6月の児童生徒は総合や特活で校外に出かけ、学びの場を広げています。
6月からの活動としては、高等部ひまわり教室の職場体験実習がはじまりました。生徒たちは元気に実習しています。1年生は校内で、2、3年生は山元町、亘理町内の職場で実際に実習に臨んでいます。実習から戻った生徒の顔をみると社会性が身につき成長した様子もうかがえます。一歩一歩着実に前に進んでいます。東北地方は21日の時点で梅雨入りしていませんが、梅雨時のジメジメした雰囲気を吹き飛ばすようなひまわり教室高等部生徒の活動です。
中学部ひまわり教室は6月11日に総合の時間で、阿部りんご園でフィールドワークを行いました。
一年間で数回りんご園にお世話になり、今回は「摘果」の作業です。初夏の今、小さく青いりんごに実際に触って、匂いを嗅いだり、割ってみたり、秋に再び行った時にはリンゴの大きさ、色合い等の変化を肌で感じられる貴重な学習です。中学部ひまわり教室は6月20日には山元町内に公共交通機関を使って校外学習にも出かけました。バスを使ってひだまりホール、電車を使って夢いちごの郷、最後は元気に学校まで徒歩で戻ってきました。
小学部ひまわり教室は6月13日に宿泊学習を行いました。ニジマスを釣ったり、動物と触れあったり、他校の児童とも仲良くしたり、心配された天気も夕方までには雨も上がり、蔵王自然の家で夜は花火もできました。次の日は白石のキッズランドで活動し二日間を満喫したようです。帰りの会で出かける前に約束した「先生方の言うことをしっかり聞きましたか」という問いに、先生方からは一瞬間を置いて丸サインが出たので概ね合格だったのだと思います。お留守番の1、2年生たちも笑顔でお出迎えしてくれました。みなさんお疲れ様でした。
あすなろ教室は6月14日に修学旅行に出かけました。中学部と高等部それぞれ3年生のみなさんです。バスのわかくさ号を使って仙台のうみの杜水族館を目指します。この日は天気が良すぎて出発式の朝9時ごろでもとても暑い日でした。週末の金曜日でだいぶ混んでいましたが、様々な海の生き物を直に見ることで心が解放され、風や太陽の光、車イスから伝わる地面の質感を感じ貴重な体験ができたことだと思います。
あすなろ教室は6月12日、18日そして今日、小中高ともに校外学習でつばめの杜ひだまりホールにバスで出かけました。バスのエンジンの音、乗り心地を感じ、ホール内やその周辺で見られる物に触れて形や色に気付き、先生方や友達と一緒に活動してこちらも貴重な体験だったと思います。18日は少々雨でしたが、それ以外はほぼ天気にも恵まれました。校外学習は児童生徒も先生方も疲れたと思いますが、その分だけ学びも大きいはずです。これからも多様な学びの場を用意していきたいと思います。
さて、今日は夏至です。昼が最も長く、夜が短いとされます。冬至のように全国的にカボチャを食べたり、ゆず湯に入ったりといった風習はないはずですが、地方によってはサバやタコを食べる風習もあるようです。私も大好きな魚介類を食べたいと思います。世界に目を向ければ北欧の夏至では長い昼の「白夜」を祝いますし、南半球ではこの日に冬至を迎え、最も長い夜の日を祝うことになります。様々な風習や文化があります。固定観念に頼らずに、多様性を認めることがとても大切だと思います。
初夏ですので黙っていても雑草が青々と力強く伸びる時期ですが、本校は技師さんが熱い中、雑草を刈り除いてくれます。おかげで本当にさっぱりとしていてとても綺麗です。山元支援の子どもたちは夏休みまであと一ヶ月、梅雨空を吹き飛ばすかのように元気に仲良く一歩ずつ頑張ります。
令和6年6月21日 山内
4.「てるてる坊主てる坊主明日天気にしておくれ ~運動会頑張りました~」
「校長室だより」第4号です。写真等は用いずに、文字だけで5月末と6月のはじまりの様子をお知らせします。
5月24日(金)10時30分から「火災避難訓練」が行われ、小中高全ての児童生徒が参加しました。ご指導いただいたのは、5月15日(水)の心肺蘇生講習会でもお世話になった亘理消防署山元分署隊員の方々です。児童生徒は大きなサイレンが鳴ったり、拡声器で大声が聞こえたりしても大きく取り乱す様子もなく、消火や煙中歩行などの疑似体験も行い一時間ほどの訓練を立派に終えることができました。1978年6月12日の宮城県沖地震から46年目、本校の創立とほぼ同時期でしたが、宮城県ではこの時期に防災避難訓練を行うところが多いのはそのためだと思います。2011年の震災から13年以上が経ちましたが、被災地山元町にある学校として、本校は防災訓練に本気で取り組んでいます。震災が風化しないように、備えの大切さを願い、この「校長だより」からも定期的に発信していきたいと思います。昨日の早朝も緊急地震速報がここ宮城でも鳴り響きました。いつどこで起きてもおかしくありません。
5月31日(金)、天気予報では6月1日(土)の運動会も6月2日(日)の障害者スポーツ大会も両日とも朝から雨。天気を願う児童生徒と先生方の力作てるてる坊主が昇降口に飾られました。願いが通じ、両日とも競技中だけは、しっかりと晴れました。ひまわり教室小中学部の大運動会が本校体育館で行われました。今回は5年ぶりにあすなろ教室の小中高の児童生徒も参加し「オール山元支援」で開催できました。参加者全員が最後まで「走って・投げて・跳んで・踊って」競技をやりきることができました。特に山元支援名物「あすなろ・ひまわり教室合同の紅白玉入れ合戦」は、2回とも玉一個差の接戦で盛り上がり、最後のダンス「あおきいろ」はご家族も一緒になって踊りました。この日までの練習や準備は大変だったと思いますが、一人一人全員が本当に輝くことができました。たくさんの保護者の皆さんの応援もありましたし、とても貴重で有意義な時間だったと思います。やはり声を出して応援ができるっていいですね。コロナの頃がなつかしいくらいです。この様子は河北新報でも取り上げてもらいました。
県内では、いたるところで高総体が6月2日(日)に行われていましたが、本校ひまわり教室高等部は障害者スポーツ大会に参加してきました。会場は仙台市陸上競技場。天気予報では雨、2日前の壮行式でも雨が降っても頑張ろうと呼びかけたほどでしたが、当日は願いが通じて、晴れてくれました。参加者全員が最後まで「走って・投げて・跳んで」競技をやりきることができました。この日までの練習や準備は大変だったと思いますが、高等部全員が参加する支援学校は少ない中、生徒たちの全力で頑張り抜いた後の輝くような笑顔を見ると参加してよかったと実感しました。たくさんの保護者の皆さんの応援もありましたし、先生方も他校の先生方や昔の教え子さんたちにも会えるなど、とても貴重で有意義な時間だったと思います。
いつも混んでいて、まだ一度も入ったことのない山元インター近くの田園さんの電光掲示板に「はらこ飯」とあり、まだ秋ではないのにと思いよくよく見てみると「天然ますのはらこ飯」でした。鮭は秋ですが、春から初夏はますの季節ですからね。ぜひ食べてみたいです。
梅雨時です。明日5日は芒種。学校の周りは、緑が日に日に深まっています。校門左側にあるあじさいが綺麗に咲き始めています。旬の食材を使った本校の給食は本当に美味しいです。季節を感じることができると思います。「虫歯予防の日6月4日から10日」まで歯と口の健康週間で虫歯予防やよく噛んでたべるメニューが工夫されています。「かみかみサラダ」「麦ごばん」「ピザトースト」子どもたちはしっかり食べて「元気に仲良く一歩ずつ」今月も頑張ります。
令和5年6月4日 山内